2006年2月号
イベント・レポート
「FUNTECフォーラム-福井大学と産業界との交流会-」報告

日本海側、特に東北、北陸は新潟をはじめ大雪と聞いていたが、1月26日の金沢や福井は、雪は残っていたものの比較的暖かかった。また、福井市(駅周辺)は松平家の城下であったせいか、落ち着いた街のたたずまいに気持ちが和んだ。会場に着くとフォーラムは盛会で、それ故に会場内は大変に暖かく感じた。

福井大学と産業界との交流会は、地域・大学・ビジネスインキュベーションと称して同日午後いっぱい開催された。まず福井大学発のシーズ創出研究成果を、若手研究者が真摯に発表し、その後ポスター展示に移った。例えば、事業化途上の水虫の簡易診断キット化などの発表は興味深かった。

フォーラムのプログラムは「大学発ベンチャーの傾向と対策」と題するデジタルニューディール(DND)の出口俊一氏の80分にわたる話、次いで、文部科学、経済産業両省のそれぞれ25分という時間的制約がある中での盛りだくさんの産学連携施策の話があった。NEDO、 JSTの技術開発支援も含めたファンドの多彩さは、地域の産学連携の多大なる後押しになるであろうと思われた。最後に、福井大学の産学連携支援活動についての概略が話された。以下にまとめる。

写真1

フォーラム会場での講演

「福井県の産業は繊維・眼鏡を中心とする物作りが基本である。福井大学は福井医科大学と統合し、さらに国立大学法人となった。医工連携によるテーマが多いが、地域の貢献と発展のために本気で取り組んでいる。これを実践する福井大学地域共同研究センターでは、文部科学省の支援を受け、インキュベーションラボファクトリーを中核とする創業型実践大学院工学教育による人材育成プログラムを起こした。このラボファクトリーでの物作り・ビジネスプラン策定・試販を進める中で、県内外の企業がメンバーである協力会の人的協力を得て実戦に役立つ人材育成にも尽力している」

日本の産学連携はセカンドフェーズに入り、中央での産学連携、地域における産学連携、どちらの動きからも目が離せない。

(本誌編集長 加藤多恵子)


日時:2006年1月26日 午後1:00~7:00
会場:福井商工会議所ビル地下1F コンベンションホール
主催:福井大学、福井大学地域共同研究センター協力会
共催:福井商工会議所 (財)ふくい産業支援センター
   福井経済同友会 (社)福井県繊維協会