2009年10月号
イベント・レポート
イノベーション・ジャパン2009-大学見本市
アジアの大学出展、「食」の祭典

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会場の様子

独立行政法人科学技術振興機構(JST)は9月16日(水)~18日(金)、東京・有楽町の東京国際フォーラムで6回目となる、大学の研究成果の見本市『イノベーション・ジャパン2009―大学見本市』(IJ2009)を独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で開催した。今回の特徴は、研究成果展示件数の増加、アジアの大学からの出展、大学「食」の祭典の開催である。

大学見本市とは

イノベーション・ジャパンは、全国の大学等の技術シーズを一堂に集め、企業へ紹介し、産学連携の推進・技術移転のきっかけとなる場を提供することにより、産業活動が活性化されることを目指している。展示会、新技術説明会、基調講演等のフォーラムを柱としており、研究シーズと産業界をマッチングさせるイベントとしては国内最大規模である。

開催結果概要

IJ2009の開催結果(来場者状況)は表のとおりである。今回も、昨年に続き、展示、新技術説明会を合わせ3万6,000人以上の来場を得るなど、産学のマッチング機会を提供した。

1. 研究成果展示の増加
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アジアの大学の出展

より多くの大学のシーズを企業に紹介したいという本来の趣旨を重視し、従来多くの展示があった大学知財本部エリアの縮小と、メインシアターエリアをなくすことで、大学の研究成果展示を増やした。展示数は過去最大の352(昨年は329)。環境、新エネルギー・省エネルギー、アグリ・バイオ、医療・健康、ナノテクノロジー、材料、ものづくり、IT(情報技術)の8分野に分けて展示した。出展した大学は153である。

2. アジアの大学の出展

アジア地域での国際的な産学連携を推進する一環として、以下の7カ国、10大学が出展を行った。各大学は展示とともにショートプレゼンテーションを行い、日本の企業、大学との積極的な連携を働き掛けていた。

清華大学(中国)
北京大学(同)
大連理工大学(同)
マレーシアプトラ大学(マレーシア)
モンゴル科学技術大学(モンゴル)
チュラロンコーン大学(タイ)
ハノイ工科大学(ベトナム)
サムラトランギ大学(インドネシア)
スラバヤ工科大学(同)
シンガポール大学(シンガポール)

3. 大学「食」の祭典

「産学連携」の身近な成果を紹介し、産学連携への関心を深め、産学連携の推進を図ることを目的として、すでに商品化され市場に出た「食」に関する研究成果を、展示、試飲・試食とともに、紹介した。展示、試飲・試食も連日、多くの来場者があった。日本の食問題についても産学連携による問題解決を期待したい。

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大学「食」の祭典<展示コーナー>



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大学「食」の祭典<試飲・試食体験コーナー>

このほか、大学発ベンチャーゾーン、研究機関ゾーンでは、出展ブースの大きさを大学・TLOゾーンと同一とする変更を行った。その結果、展示会場全体のレイアウトも分かりやすくでき、例年になく来場者が訪れたように感じられた。


来年度も、NEDOと共同主催で9月末の開催を予定している。これまでの成果・実績を踏まえ、効果的な開催を目指したい。

(佐藤 比呂彦:独立行政法人科学技術振興機構 経営企画部 計画調整担当
主査 / 前 イノベーション推進本部 産学連携展開部
産学連携担当 主査)

イノベーション・ジャパン2009 - 大学見本市
http://expo.nikkeibp.co.jp/innovation/

会  期:2009年9月16日(水)~18日(金)
会  場:東京国際フォーラム(東京・有楽町)
主  催:科学技術振興機構(JST) 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
共  催:文部科学省 経済産業省 内閣府
後  援:日本経済団体連合会 中小企業基盤整備機構
特別協賛:野村證券   協力:東京証券取引所/TOKYO AIM
入 場 料:無料
来場者数[人]