2010年7月号
イベント・レポート
第6回群馬産学官連携推進会議
本格的な群馬版産学官連携を目指して

6月7 日、第6回群馬産学官連携推進会議が企業、大学、行政等の関係者、 約370名の参加のもと、盛大に開かれた。会場となった前橋商工会議所では 11時からの技術相談会やビジネス交流会を皮切りに、これからの産学官連携 の将来展望をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われ、ビジネス 化への意欲ある方々がさまざまな情報交換を行った。

産学官連携の現状と群馬での積極的推進について議論

第1 部の基調講演では、尾身幸次氏が海外での産学官連携による技術革新の 推進状況を紹介し、「この会議も6 回目を迎えたが、群馬でも大学や研究機関、 民間企業による産学官の共同体を形成し、産業振興やプロモーションを図る時 期に来ている。群馬が産業競争に生き残る活路を共同体形成に見出すべきだ」 と語った。また高原一郎氏は直近の経済事情を踏まえ「これからの産学官連携 は明確な方向性や成果を出すことを念頭に取り組むべき。海外移転が進むなか で企業や大学、行政は各分野での役割を果たしつつ、連携によって補完しなが ら産業振興、地域経済の活性化を図るべき」と述べた。

第2部のパネルディスカッ ションでは、柳孝氏より「異業 種間の人事交流、情報交換を 行うことで本当に必要なニー ズやシーズを洗い出すことが 先決」、また谷明人氏より「福 島で医工連携が進んでいるよ うに、地域の研究機関や企業 が円滑に連携するには行政の スタンスが鍵」とのコメントが あった。

また鈴木北吉氏から形だけの連携ではなく具体的な「ロードマッ プ」の作成や優秀な人材と技術を生かすことの重要性、高橋厚氏から は県の政策として「仕事の誘致、技術の連携、人材の育成」を3本柱 にネットワーク形成支援への意気込み、板橋英之氏からは企業の集 合体と大学や行政が連携する「産産学連携」の必要性についてそれぞ れ意見が述べられ、群馬における産学官連携の在り方や将 来展望について意見が交わされた。

最後にコメンテーターの伊藤正実氏から、「今、リーマン ショック後の景気後退から立ち戻ってきた重要な時期。こ れまでの取り組みや会議での議論をもとに群馬における本 格的な産学官連携を進める時期に来ている」と締めくくっ た。

( 稲垣 昌茂:前橋商工会議所 政策広報課 広報広聴グループ)

第6回群馬産学官連携推進会議
日時:2010年6月7日(月)
   11:00〜18:00
会場:前橋商工会議所
   (群馬県前橋市)
主催:群馬大学、前橋工科大学、前橋商工会議所