2015年6月号
特集 - シーズを発掘して実用化する
新しくなった研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)

科学技術振興機構
産学連携展開部
研究支援グループ


産学連携による技術移転を支援するための科学技術振興機構のファンディング・プログラムA-STEPが新しくなった。どこが変わったのか。

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)は、産学連携による技術移転を支援するためのファンディング・プログラムで、2009年度から始まった。このプログラムは、大学・公的研究機関等で生まれた国民経済上重要な研究成果を実用化につなげることを目的としている。ステージI(可能性検証フェーズ)、ステージII(実用性検証フェーズ)、ステージIII(実証試験・実用化フェーズ)の三つの研究開発ステージで構成され、以下の三つの特長がある。

 1)研究開発フェーズがどの段階にあっても申請できる。

 2)複数の研究開発フェーズを継続して推進することができる。

 3)研究開発の効率性アップのために研究開発計画のアドバイスを受けることができる。

2015年度は、各ステージにおける支援タイプの構成や運用の仕方を大幅に見直し、新A-STEPとして始動した。具体的には、ステージIでは、優れた基礎研究成果や産業界のニーズに基づく技術シーズを実用化に向けた研究開発に効率よくつなぐため、新たに「戦略テーマ重点タイプ」と「産業ニーズ対応タイプ」を設置した。また、ステージIIでは、既存の二つの支援タイプを統合し、支援期間・支援規模に、より柔軟性を持たせた「シーズ育成タイプ」を用意した。さらに、企業主体のステージIIIでは、より制度利用者のニーズに応えるために、「NexTEP-Bタイプ」を発足させた。このタイプでは、企業側の研究開発費負担をマッチングファンドと収益に対する実施料徴収の併用とし、支援終了後の企業負担を軽減 した。

今回の制度改革により、わが国の産学連携活動の基盤となる技術移転プログラムとして、A-STEPが、より一層、イノベーションの効果的・効率的な創出に貢献していくことを期待している。

表 各支援タイプの概要